エスポワールシチー~1800mマイスターになりうる逸材~

2020年3月3日

産駒がデビューしてから3年。徐々にオープン馬も出てきたエスポワールシチー産駒。まだまだサンプルは少ないですがある条件でとても良い回収値をたたき出していることがわかりました。

距離別、競馬場別、クラス別、馬場状態別でまとめましたのでご覧ください。

エスポワールシチー産駒って?

データ分析の前に種牡馬エスポワールシチーについて簡単に紹介します。

  • 産駒のデビューは2017年6月
  • 産駒はほぼダートを走っている
  • 産駒の中央総出走回数は463回(2020.1.23現在)
  • 種付け頭数の推移 2014年:110頭、2015年:91頭、2016年:68頭、2017年:123頭、2018年:161頭
  • 代表産駒は ヴァケイション(Jpn1:全日本2歳優駿、2019年NAR2歳優秀牡馬)、メモリーコウ(地方交流Jpn3:TCK女王盃3着)、 ショーム(OP:グリーンチャンネルカップ2着)

まだまだ出走頭数・回数共に多くはないですが、地方では全日本2歳優駿を優勝したヴァケイションを出すなど早期から活躍する馬を出しています。それらの結果を受けて、種牡馬デビュー4年目からまた種付け頭数を増やしていますので、産駒の評判が良く今後にも期待されている種牡馬と言えるのではないでしょうか。

エスポワールシチー産駒の買い時をざっくりまとめると…

さて、そんな期待の種牡馬エスポワールシチーの中央での現在地を確認するとともに買うべき条件について調べてみました。ざっくりとまとめるとこんな感じです。

  • ダートのレースで買う(というかほとんどダートしか出てこない)
  • 距離別→1800mは黙って単勝!1700mにも狙える条件あり
  • 競馬場別→得手不得手なし
  • クラス別→上級クラスは今後に期待
  • 馬場状態別→重馬場×〇〇に妙味あり

ということで産駒のダートレースの成績を距離別、競馬場別、クラス別、馬場状態別でまとめてみました。

では詳細に見ていきましょう。

距離別:1800mで単勝を買う!

全成績で単回収値が100を超えますので、ここまでは距離など気にせず単勝を均等にベタ買いをして儲かっていました。

距離別で詳細に見ていくと、

  • 1150m…試行回数が少ないながらも好結果
  • 1200m…連対率、複勝率は高い
  • 1300~1400m…明らかに成績が悪い
  • 1600~1800m…単複でねらえる特に1800mが良い
  • 1900m以上…未出走

明らかに1300mと1400mの成績が落ちているのは面白いですね。それ以下でもそれ以上でも結果を残しているにも関わらずです。

1400mは競馬場別にも調べましたがどの競馬場でも成績が悪かったです。

一方、1800mは勝率も単回収値も図抜けて成績がよいことは覚えておいて損はなさそうです。

さて、勝率が全体よりも高い1700m、1800mについては競馬場別でみてもう少し深堀してみます。

距離×競馬場別:1800mは全部買う! 1700mは福島に大注目!

試行回数が少ないのでバラつきが大きすぎるのですが、1700m戦の成績の中身をみてみると、福島の成績が抜群に良いです。1番人気だけの回収値をみても単254/複80あるので大穴一発での結果ではありません。福島だけ突出して5勝もしているのはデータの偏りというよりも何かしら産駒の特性がハマっている可能性が高いと言えそうです。

1800m戦では競馬場を選びません。馬柱に見つけたら黙って単勝を買っておけば儲かるレベルの結果を残しています。

しいていうと中山での勝率が低いのが少し気になります。勝ち馬の内訳が2番人気、6番人気、10番人気なので単回収値は跳ねているのですが今後どういう推移をたどるかは注目したいところですね。 ちなみに6番人気で勝ったレースは、後述する重馬場×逃げ馬でした。

クラス別:目立った傾向は無し

次にクラス別と馬場状態別の成績もみていきましょう。

クラス別では、そもそもオープン馬が少ないのもあり有意なデータになるほどのサンプルが得られていません(※中央重賞は未出走)。勝率や単回収値を見ると1勝クラスで穴馬が走りがちと言えそうです。新馬では勝率のわりに単回収値が伸びきれていないのをみると、人気になった馬はきっちりと勝ち切っている、複回収値の高さからは人気薄でも馬券内(主に3着)に来ているといえるでしょう。

馬場状態別:重×逃げ馬を買う!

良馬場での成績が優秀ですが、やや重の回収値を除いて全体的に極めて悪い条件はなさそうです。

また、重馬場での勝率と回収値が跳ね上がっているのが気になったので勝ち馬を詳細に見てみたところ、

すべて逃げ馬か2番手の馬でした。

まぁ、前有利になりがちな重馬場なのでその通りの結果ともいえるのですが、重馬場でエスポワールシチー産駒の逃げ馬がいたら騙されたと思って単勝を買っておくとよいかもしれません。

まとめ:今はベタ買いでOK、今後は1800mを中心に買うべきか

今は出走回数が少なくデータに偏りがありますが、今後現在の傾向が色濃く出てくるのではないかと推測しています。ならばやはり狙うのは1800m前後で出てきた時かなと思います。

ただ評判が上がるにつれ繁殖の質も変わる(上がる)でしょうからもしかしたら傾向が大きく変わる可能性もあります。

いずれにしてもゴールドアリュールの後継種牡馬として今後の活躍が楽しみな種牡馬ですね。